こんにちは。心臓血管外科の花川です。みなさんは心臓血管外科に対してどんなイメージを持っていますか?敷居が高い、体力がいる、手術をするまで何年も下積みをしなければいけない。たしかに一目置かれる診療科ではありますが、どちらかというと選ばれた人しかなれない、そんなイメージを持ってはいませんか?僕が入局を決めたのは研修医2年目の10月でしたが、実際、研修医2年目の9月までそう思っていました。心臓血管外科なんて科は、大学に入学した時から心臓血管外科を目指している奴がなる科だと。しかし、入局してからその考えは変わりました。確かに体力は他の診療科に比べると大事かもしれませんが、僕は趣味のバスケットを週1.2回できるくらいの時間はありました。手術に関しても大小様々で、冠動脈バイパス術や弁置換、大動脈解離といった大きな手術から、静脈瘤や末梢血管の手術といった、比較的短時間で終わるような手術まで幅広く行なっています。それぞれの経験、技術に応じて執刀する手術があります。僕が3年目(入局1年目)の時も、執刀をまかせてもらった手術は少なくありませんでした。ですので、10年目になるまで全く手術ができないというのは噂で、低学年のうちからたくさんの経験を積むことができます。また、専門医を取得する関係で、外科研修に1年間出る選択肢もあります。市中病院で一般外科として、全く違う環境で経験を積むこともできます。
奈良医大の胸部・心臓血管外科はこれから発展していく診療科です。細野教授のもと、若手の活躍が期待されている医局ですので、みなさん、是非とも一度足を運んでください。