奈良県立医科大学 胸部・心臓血管外科のホームページへようこそ。
胸部・心臓血管外科は1981年10月に北村惣一郎初代教授が開設され、その後を谷口繁樹前教授が受け継がれ、これまで発展してまいりました。診療および研究に関して、成人心臓外科、血管外科、先天性心臓外科、呼吸器外科の各グループがありますが、医局員一同で協力しあって臨床・教育・研究を行っています。
いずれの分野においてもチーム医療の体制が整っています。患者さんの状態にあわせて、最適な時期に最適な治療選択ができるようにしています。心臓血管では、虚血性心疾患、弁膜症、大血管、末梢動静脈の疾患に対して、幅広く対応しています。小さい創部で行う胸腔鏡下弁膜症手術(MICS手術)や、循環器内科との経カテーテル弁置換術、放射線科IVRセンターとのハイブリッド手術(ステントグラフトやカテーテル治療との組み合わせ)などの低侵襲手術も行っています。このように他科との連携を密にして、ハートチーム・バスキュラーチームとして循環器診療にあたっています。また、小児心臓大血管手術が可能であるのは奈良県下では当院のみであり、可能な限り対応させて頂いています。呼吸器外科では、肺癌、気腫性肺疾患、縦隔腫瘍など呼吸器疾患全般についての外科診療を行っています。胸腔鏡下低侵襲手術を積極的に行い、疼痛軽減や早期離床が可能となっています。呼吸器内科や放射線科と協力しあって、集学的治療を行っています。
研究においては、臨床で生じた疑問を解決する、もしくは臨床に応用・還元できる内容を主なテーマとしています。基礎医学教室の協力のもとでの実験的なものから、臨床データを解析するものまで幅広く行っています。
当講座は医療人の育成を重視しています。若い医局員も多く活気があり、臨床経験も多く積めるよう体制を整えています。良質な手術治療をより安全に提供できるよう、そして奈良県医療の最終ディフェンスラインとして機能できるよう、医局員一丸となって診療・研究に取り組んでいます。よろしくお願い致します。