奈良県立医科大学胸部心臓血管外科

臨床研究・オプトアウト

臨床研究

臨床研究とは、病気の治療や予防をより良くするために、患者さんにご協力いただいて行う医学研究です。現在使われている薬や治療法も、すべて臨床研究によって安全性と効果が確認されたものです。

研究の目的

臨床研究は新しい治療法や薬の開発、病気の原因や進行の仕組みを調べること、そしてより良い診断・予防方法を見つけることを目的としています。

研究の種類

研究には大きく2つの種類があります。観察研究は普段の治療を受けながら、経過を観察させていただく研究です。介入研究は新しい薬や治療法を実際に試していただく研究で、より厳格な安全管理のもとで行われます。

あなたの権利

参加は完全に自由です。 参加しなくても普段の治療に一切影響はありませんし、いつでも参加をやめることができます。

十分な説明を受ける権利があります。 研究内容、期待される効果、起こりうるリスクについて詳しく説明いたします。わからないことは何でも質問してください。

プライバシーは厳重に守られます。 あなたの個人情報は適切に管理され、研究結果を発表する際も個人が特定されることはありません。

臨床研究は将来の患者さんのためのより良い治療を開発する大切な取り組みです。しかし、参加するかどうかはあなたの自由な判断です。十分にご検討いただき、ご不明な点があればいつでもお気軽にお声かけください。

研究課題名
1 日本心臓血管外科手術データベース(Japan Cardiovascular Surgery Database, JCVSD)、
日本先天性心臓血管外科データベース(Japan Congenital Cardiovascular Surgery Database, JCCVSD)への参画
2 手術動画を用いた小児心臓血管外科医育成事業へのご協力

オプトアウト

通常、臨床研究を実施する際には、文書もしくは口頭で説明・同意を行い実施します。

臨床研究のうち、患者さまへの侵襲や介入もなく診療情報等の情報のみを用いた研究等については、

国が定めた指針に基づき「対象となる患者さまのお一人ずつから直接同意を得る必要はありません」が、

研究の目的を含めて、研究の実施についての情報を公開し、

さらに拒否の機会を保障することが必要とされております。

このような手法を「オプトアウト」と言います。オプトアウトを用いた臨床研究は下記の通りです。

なお、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせ下さい。

研究課題名
1大動脈弁形成術における手術手技の工夫と成績
2奈良県の大動脈緊急症トリアージシステムスコアの構築に資する後ろ向き臨床研究
3冠動脈バイパス術における手術手技に関する検討