教育方針
- 心臓血管外科領域の疾患を理解するために、その基本となる知識・技術を習得する。外科医という視点から、まず心臓血管外科領域の基本的疾患において診断、治療計画を立てることができることを目標とする。
- 心臓血管外科医として基本的手技を習得する。
- チーム医療を理解し、パートナーシップを実行できる医師を目指す。
- それまでに習得した知識、技術を更に発展させ、治療の中心的な役割を担当する。
- 定期的な院内でのoff the job traning(wet labo)を行うことで、実際の手術を想定した解剖の理解をさらに深める。より高度な術式を経験し、術者の役割、助手の役割を体得する。
- 学術的見識を高めるために、学会参加、発表、論文投稿に務める。
- 専門的かつ循環器外科疾患に留まらない総合的医療を行える医師を目指す。
方策
症例の種類
虚血性心疾患、弁膜症、その他の心疾患、大動脈疾患、末梢動脈疾患、静脈疾患、その他の脈管疾患
症例数
- 心臓、脈管疾患に対する手術基本手技にかかわるもの:全体として約150症例/年
- 末梢動脈疾患に対する第1助手もしくは術者:全体として約80~100症例/年
- 大動脈疾患に対する第1助手もしくは術者:全体として約20症例/年
- 弁膜症に対する第1助手もしくは術者:全体として約10症例/年
- 虚血性心疾患に対する第1助手もしくは術者:全体として約10症例/年
手術の範囲
手術の第1助手として参加し、手術手技の理解と手術助手を行う。心臓手術(心房中隔欠損、大動脈弁置換術など)、大血管手術(腎動脈下腹部大動脈瘤など)、末梢血管手術において症例により、指導医の指導のもと術者として行う。また、冠状動脈バイパス術における内胸動脈、あるいは胃大網動脈グラフト採取も、症例により指導医の指導のもと術者として行う。